FIDDLE

VIOLA

小松大

フィドルとビオラを手にライブを続けるミュージシャン

LIVE REPORT

先週の土曜日は愛知県碧南市のアイリッシュパブ'’アンカーズ’’でライブがありました。

素敵な常連アキラさんやライブを楽しみにしてくれていた方々、会うたびに髪の色が違うパンクな店長(女性)など面白い出会いが多いのがアンカーズ の魅力です。

碧南市の人口は7万人、公共交通機関で行こうと思うと刈谷市から名鉄電車に揺られて向かう感じで名古屋市に住んでいる僕でもなかなか行く機会のほとんどないエリアでした。

この言わばローカルな場所で、立地も駅前ではないのに人気店として地域に愛されるお店を10年続けているのが写真のオーナー、榊原圭紀(よしき)さんです。

アイルランド現地のアイリッシュパブの内装や外装を参考にしたり、現地の建材を使ったりすることは費用をかければある程度は実現可能でしょう。

でも現地の空気感を再現することは非常に難しいし、我々はそもそも日本人だしここは日本だし…どんなパブが理想なのかは模索して行くしかありません。

アンカーズはアイルランドのカルチャーが好きな常連さんもいるでしょうが何より圭紀さんやスタッフ、お店そのものに愛着を持って通っているお客さんがほとんどなのかなと思います。お子さんや20代前半から年配の方まで幅広いかたがライブ当日も遊びに来てくださいました。

パブでライブをやる場合、音楽を楽しみにされている方もいれば「あれ、今日ライブなんだ…」みたいな反応のお客さんもいます。この日は2階建てのアンカーズをうまく活用し全てのお客様がエンジョイ出来るようにお店を回していました。

「圭紀が好きなアイルランドやパブやアイリッシュミュージックをみんなで盛り上げていこうな」と多くの常連さんが想っているのかな、と。それがローカルで人同士の温かさやリスペクトが感じられるパブの空気に現れています。

全国のアイリッシュパブフリークの皆さん、是非機会があったら名古屋駅から電車で1時間ゆられて愛知の港町碧南の緑の外観のパブを訪れてみてください。